2026年バンクーバー国際映画祭ー注目作品の紹介! 6カ国から250超の作品を上映

***2026年10月1日~11日まで。 上映作品の詳細、スケジュール、チケットの購入は、VIFF公式サイトをご覧ください。

 

映画祭のオープニング作品を飾るのは、ジェシー・アイゼンバーグ監督の『The Debut』。

The Debut / Couresy of VIFF

主人公は、控えめな女性モナ(ジュリアン・ムーア)。地元=のミュージカルに出演することになった彼女は、ニュージャージーのコミュニティ・シアター界で厳格なジェリー(ポール・ジアマッティ)の影響を受けることになる。演劇界に漂う自己重要感を風刺しながら描くコメディ。

クロージング作品に選ばれたのは、マーティン・マクドナー監督の『Wild Horse Nine』。

John Malkovich and Sam Rockwell in WILD HORSE NINE. Photo by Searchlight Pictures/Diego Araya Corvalán, Courtesy of Searchlight Pictures. © 2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

1973年のチリ・クーデター直前、CIAエージェントのクリス(ジョン・マルコヴィッチ)とリー(サム・ロックウェル)は、上司の指示でサンティアゴからイースター島へ派遣される。遠隔地の楽園での旅が思わぬ方向へと進んでゆくブラックコメディ。

日本・アジア各国からも多くの注目作を上映

 今年もVIFFでは、日本を含むアジア各国からの注目作品を多く上映する。 
カンヌ国際映画祭でヴィルジニー・エフィラさんと岡本多緒さんが主演女優賞を受賞した濱口竜介監督の『All of a Sudden(急に具合が悪くなる)』、是枝裕和監督の『Look Back(ルックバック)』、イ・チャンドン監督の『Possible Love(ポッシブル・ラブ)』、ロカルノ国際映画祭で最優秀監督賞と最優秀演技賞を受賞したホン・サンス監督の『Nowhere to Lay My Eyes』など、アジアを代表する監督の作品を上映。   
VIFFアジア映画プログラマーのPoChu AuYeungさんは、「今年もたくさんのアジア各国からの良作を上映します。日本や韓国の巨匠以以外にも、世界が注目している作品がたくさんあるので、この機会に楽しんでいただければ」と語る。

(上段)『All of a Sudden 』『Possible Love』(下段)『Look Back』『Nowhere to Lay My Eyes』/Courtesy of TIFF

 ***普段観る機会が少ない国からの作品が観られるのも映画祭の楽しみのひとつ。数多くの上映作品のなかから、PoChuさんにおすすめのアジア映画を何本か紹介いただきました!

PoChuさんからのおすすめのアジア作品! 
『The Quiet Applause』(ピョン・ソンビン監督)派手さはないが、自閉症の子どもを抱える家族を描いた静かで詩的な映画。妹役のヤン・ヘボムちゃんが演技も上手く可愛いです。
『Furuis Gathering』(Aung Phyoe監督)舞台は現代のミャンマー。ヤンゴンの工業地帯にある工場で働く2人の若い女性が主人公。保守的な社会ではタブーとされる恋愛を描きます。
『Girl Unknown』(Zou Jing監督幼い頃から複数の家族の元で育てられた女の子が、自分のアイデンティティや居場所を探す物語。
『Elephants in the Fog』(Abinash Bikram Shah監督)ネパールの人里離れた実在するトランスジェンダーのコミュニティーが舞台で、コミュニティー出身の人たちが演じているミステリー。ネパール作品として初めてカンヌ国際映画祭で「ある視点」部門の審査員賞を受賞。
『9 Temples to Heaven』(Sompot Chidgasornpongse監督)病気の祖母のために、1日で9つの仏教寺院を巡る旅に出るタイの家族の物語。伝統や宗教をどう受け止めているのか、若い世代と年長世代の信仰と伝統に対する温度差などをユーモラスに描き出す。

バンクーバー国際映画祭 ペドロ・パスカル Beheoth!

上からBemoth!/ Fjord/ Club Kid/ Courtesy of VIFF

今年の賞レースの有力候補とされている作品
 注目作品が一挙に楽しめるのも映画祭のだいご味。今年のVIFFでもカンヌ国際映画祭のパルムドール受賞作である『Fjord』(クリスティアン・ムンジウ監督)、ジョーダン・ファーストマン監督・主演の『Club Kid』、『Minotaur』( アンドレイ・ズビャギンツェフ監督)、『La Bola Negra』(ハビエル・カルボ、ハビエル・アンブロッシ監督)、『The Only Living Pickpocket in New York』(ノア・セガン監督)など、早くも今年の賞レースの有力候補と予想されている作品の数々がラインナップに並ぶ。

カナダプレミアにも話題作が続々登場
 カナダでの上映はVIFFが初!となる作品も多数。トニー・ギルロイ監督の『Behemoth!』、アレックス・ヒューストン・フィッシャー&エレノア・ウィルソン監督の『Wicker』、アラン・ゴミス監督の『Dao』、クロエ・バーナード監督の『I See Buildings Fall Like Lightning』、ベルリン国際映画祭で最優秀演技賞を受賞した『Rose』(マルクス・シュラインツァー監督の)など。

カナダを代表する人物に焦点を当てたドキュメンタリー作品 
 VIFFではドキュメンタリー作品も50本以上上映。なかでもカナダを代表する人物に焦点を当てた作品が今年は3本。Matthew Rankin監督による『Ladies and Gentlemen, Brian Mulroney』は、カナダの元首相ブライアン・マルルーニーを題材にした作品。Sean Menard監督の『Run Terry Run』は、アーカイブ映像を通してランナー、テリー・フォックスの遺産を振り返る。Adrian Buitenhuis監督の『Man in Motion: The Rick Hansen Story』では、アスリートでありアクセシビリティの推進者でもあるリック・ハンセンの人生に迫る。
 さらに、メイティ/デネ族の映画作家Marie Clementsも今年のVIFFで存在感を示す。『How We Stand』に加え、Knowledge Networkで今後放送される3部構成のドキュメンタリーシリーズ『Reclaim My Skin』から、最初の3エピソードがワールドプレミアとして上映される。

上からLadies and Gentlemen, Brian Mulroney Run Terry Run, Tangles /Courtesy by VIFF

アニメーション作品 アニメーションにも注目作が揃う。 
 Fernanda Salgado監督の『Ana, En Passant』、Leah Nelson監督の『Tangles』、Louis Clichy監督の『Iron Boy』など、美しいアニメーションとストーリーラインが魅力的な作品がラインアップに並ぶ。

新世代のドイツ映画に焦点

 特集企画「Focus on New German Cinema: Extreme Tension」では、German Filmsとの協力のもと、心理的に複雑で、映像的にも際立ち、社会との関わりを強く持つ新進気鋭の才能による6本の長編作品を紹介する。

映画祭を超え、クリエイターを育てる場へ

 映画の上映に合わせて、毎年VIFFでは数々のクリエーター支援プログラムを実施。今年も、映像音楽関連の企画「VIFF Live 」、世界各地から映像関係者が集まる「VIFF Industry」「Amp Music in Media Summit」も開催。 制作・開発中のプロジェクトを紹介しながら、映画作家や業界関係者と経験豊富なメンター、世界各地の意思決定者をつなぎ、キャリアのさまざまな段階にいるクリエイターを支援する試みも行う。ゲストには、『Heated Rivalry(ヒーテッド・ライバルリー)』の作曲家Peter Peterさん、The Harpoonist & the Axe MurdererのMatthew Rogersさん、『Flow』の共同脚本・プロデューサーMatīss Kažaさん、ロカルノ国際映画祭のプログラマーPamela Biénzobasさんなどを予定する。

Vancouver International Film Festival / VIFF (バンクーバー国際映画祭)

2026年10月1日~11日

会場:Vancouver Playhouse、The Park Theatre、Lindsay Family Stage at Granville Islandなど

チケット:一般 $22 、シニア $20、学生 $19

スケジュール、チケットの詳細はVIFF公式サイトをご覧ください。

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