ロイヤル・ウィニペグ・バレエ、2月9日・10日バンクーバーで公演
『Carmina Burana』と先住民主導の話題作『T’əl: The wild Man of the Woods』を上演

2018 Carmina Burana, RWB Company. Photo by Daniel Crump
カナダ最古のバレエ団ロイヤル・ウィニペグ・バレエ(Royal Winnipeg Ballet/RWB)が2月9日と10日、The Centre Vancouverで2026年ウィンターBCツアーの最終公演を行う。
演目はRWBを代表するモダン・クラシックの名作「Carmina Burana(カルミナ・ブラーナ)」と、新進気鋭の振付家キャメロン・シンクウェ・フレイザー=モンローによる話題作「T’əl: The wild Man of the Woods(テル:森の野人)」の西海岸初演を組み合わせたミックス・プログラム。
RWBがバンクーバーで『くるみ割り人形』以外のレパートリーを上演するのは、10年ぶり。今回は、長年愛されてきた名作と、現代的かつ文化的意義の高い新作を組み合わせた二本立てとなっている。

2024 Carmina Burana, Liam Saito and RWB Company. Photo by Daniel Crump
前半:RWBを代表する作品『Carmina Burana』
公演前半を飾るのは、RWBのシグネチャー作品ともいえる「Carmina Burana」。
ドイツの作曲家カール・オルフの迫力ある音楽に、アルゼンチン出身の振付家マウリシオ・ワイノットによる力強く官能的な振付が融合した、エネルギーあふれるモダン・バレエ。
重力を感じさせない跳躍と力強さ、そして繊細なロマンティシズムまで、幅広い表現力で「生の喜び」を描き出す本作は、2002年のカナダ初演以来、20年以上にわたり高い人気を誇っている。

RWB Company in rehearsal with Cameron Fraser-Monroe. Photo courtesy of the Royal Winnipeg Ballet
後半:西海岸初演『T’əl: The wild Man of the Woods』
先住民の物語を現代バレエで描く注目作
後半には、西海岸初演となる「T’əl: The wild Man of the Woods」を上演。
振付を手がけたのは、BC州出身でトラアミン・ネーション(Tla’amin Nation)の一員でもあるキャメロン・シンクウェ・フレイザー=モンロー。フレイザー=モンローはRWBスクール出身の新世代振付家として、国内外で注目を集めている。
本作は、夜に子どもをさらう存在「T’əl」から妹を救うため、若い女性が未知の世界へ踏み出すという、トラアミン・ネーションに伝わる口承説話をもとにした物語。 語りはトラアミンの長老エルシー・ポールが、母語と英語の両方で担当する。
音楽はJUNO賞ノミネート歴を持つ作曲家クリス・ダークセン、衣装はニューヨーク拠点のナバホデザイナーのアサ・ベナリーが手がけ、完全に先住民主導の創作チームによって制作された点も大きな特徴。
「多くの先住民文化では、歴史は書き記されるものではなく、長老たちから語り継がれていきます。そのため、私の故郷であるトラアミン・ファーストネーションの口承史を共有することは、とても自然なことだと感じました」とフレイザー=モンローは作品に込めた思いを語る。「生まれも育ちもブリティッシュコロンビア州の人間として、このバレエをその発祥の地に“里帰り”させられること、そして自分の文化をバンクーバーの観客、さらにはより多くの方々と分かち合える機会を得られたことを、心からうれしく思います。」とも。
ロイヤル・ウィニペグバレエ バンクーバー公演
Carmina Burana and T’əl: The Wild Man of the Woods
- 公演日:2026年2月9日(月)、10日(火)
- 開演:7:30 pm
- 会場:The Centre Vancouver(777 Homer St. Vancouver )
- 料金:一般=$56.70~$109.20 学生=$56.70~$67.20シニア=$51.45~$103.95
チケットの購入、詳細はロイヤル・ウィニペグ・バレエの公式サイトまで
バンクーバー公演に加え、RWBの2026年BCツアーでは、パウエル・リバー、チリワック、ヴァーノン、ソルトスプリング島、コートニー、ナナイモでも公演が予定されています。詳細およびチケット購入については、バレエ団公式サイトをご覧ください。
伝統と革新、多様な文化背景が交差する今回の公演。カナダ最古のバレエ団が贈るクラシックとコンテンポラリー、そして先住民文化が融合する舞台を、ぜひ楽しんでみてください。



