トロント国際映画祭2026-  ガラ&スペシャル・プレゼンテーション部門 濱口竜介、是枝裕和、ペドロ・アルモドバルら世界の巨匠が集結

第51回トロント国際映画祭、Gala&Special Presentations 部門上映作品発表 

2026年も濱口竜介、是枝裕和、イ・チャンドンら世界の巨匠が参加

トロント国際映画祭

TIFF26 『All of a Sudden(急に具合が悪くなる)』/Photo: Courtesy of TIFF

 第51回トロント国際映画祭(Toronto International Film Festival/TIFF)の「ガラ部門」と「スペシャル・プレゼンテーション部門」のラインアップが発表された。2026年のTIFFは9月10日から20日まで開催され、約30か国から集まる話題作が上映される。

 ガラ部門とスペシャル・プレゼンテーション部門は、毎年映画祭の中心を担う人気セクション。世界的スターがレッドカーペットを彩る一方、アカデミー賞や世界各国の映画賞へ向けた有力候補が数多くお披露目されることでも知られている。

 今年はペドロ・アルモドバル、ダニー・ボイル、濱口竜介、是枝裕和、イ・チャンドン、マイク・リー、クリスティアン・ムンジウ、アンドレイ・ズビャギンツェフ、フロリアン・ゼレール、ロドリゴ・ソロゴジェンら、現代映画界を代表する監督たちの最新作が集結。まさに映画ファン必見のラインアップとなった。

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 TIFF26『Being Heumann』/Photo: Courtesy of TIFF
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TIFF26『Villeneuve: The Rise of a Legend』/photo:Courtesy of TIFF

 ガラ部門のオープニング作品には、『CODA コーダあいのうた』でアカデミー作品賞・脚色賞を受賞したシアン・ヘダー監督の『Being Heumann』が選ばれた。障害者権利活動家ジュディス・ヒューマンの実話を映画化した本作は、TIFF観客賞(People’s Choice Award)の有力候補としても注目されている。

 一方、クロージング作品にはヤン・ラヌエット・チュルジョン監督による『Villeneuve: The Rise of a Legend』が決定。伝説的F1ドライバー、ジル・ヴィルヌーヴの若き日を描く伝記スポーツドラマとして上映される。

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TIFF26『Fjord』Photo: Courtesy of TIFF
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TIFF26『Always Lalisa』 Photo: Courtesy of TIFF

1. 『All of a Sudden(急に具合が悪くなる)』(監督:濱口竜介)

『ドライブ・マイ・カー』『悪は存在しない』に続く最新作。濱口監督作品は近年の主要映画祭で常に高い評価を受けており、本作もカンヌ国際映画祭ではヴァレリー・エフィラと岡本多緒が最優秀女優賞を受賞し、国際映画メディアや批評家の関心を集めている。

2. 『Always Lalisa』(監督:スー・キム)

BLACKPINKのリサのドキュメンタリー。K-POPのスターとしてはもちろん、近年は女優、ファッションアイコンとしても人気の高いリサに密着した内容とあり、早くも多くのファンから注目を集めており、レッドカーペットへの期待も高い。

3. 『Being Heumann』(監督:シアン・ヘダー)

ガラ部門オープニング作品。『CODA コーダ』以来となるヘダー監督の新作で、障害者権利運動のリーダー、ジュディス・ヒューマンの活動を追った作品として観客賞の有力候補とみられている。

4. 『Bitter Christmas』(監督:ペドロ・アルモドバル)

現代ヨーロッパ映画を代表する名匠アルモドバルの新作。新作発表のたびに映画祭や賞レースの中心となる存在であり、今年も大きな話題を呼びそうだ。

5. 『Bunker』(監督:フロリアン・ゼレール)

ガラ部門を代表する賞レース候補作。『ファーザー』でアカデミー脚色賞を受賞したゼレール監督の新作で、ペネロペ・クルスとハビエル・バルデムが主演を務める。

6. 『Fjord』(監督:クリスティアン・ムンジウ)

『4ヶ月、3週と2日』『R.M.N.』などで知られるルーマニアの巨匠による新作。カンヌ国際映画祭ではパルムドールを受賞、批評家から絶大な支持を受けている。セバスチャン・スタンとレナーテ・レインスベらが出演。

7. 『La Bola Negra』(監督:ハビエル・アンブロッシ、ハビエル・カルボ)

世界中から現在注目を集めるスペイン出身の若手監督デュオ。抑圧された環境で生きるクイア男性たちを描いた同作はカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した。

8. 『Look Back(ルックバック)』(監督:是枝裕和)

『万引き家族』『怪物』で世界的評価を確立した是枝裕和監督の最新作。日本のみならず欧米の批評家からも高い注目を集める一本となる。

9. 『Minotaur(ミノタウロス)』(監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ)

カンヌ国際映画祭で審査員特別大賞を受賞した作品。『ラブレス』『裁かれるは善人のみ』などで知られる監督は、重厚な人間ドラマを得意とし、新作は毎回世界中の映画メディアで大きく取り上げられる。

10. 『Possible Love』(監督:イ・チャンドン)

『バーニング 劇場版』以来となる待望の新作。長年新作が待たれてきた巨匠だけに、今年のTIFFでも最注目作品の一つ。早くも賞レースの有力候補として名前が挙がっている。チョン・ドヨン、ソル・ギョングらが出演

11. 『Tender Loving Care』(監督:マイク・リー)

『秘密と嘘』『ヴェラ・ドレイク』などで知られる英国映画界の名匠による新作。人間ドラマの名手として知られ、映画批評家からの期待は非常に高い。

Anthony Ippolito stars as Sylvester Stallone in I PLAY ROCKY, from A mazon MGM Studios. Photo Credit: Claire Folger© 2026 Amazon Content Services LLC. All Rights Reserved.
TIFF26 『The Julia Set』/Phoro: courtesy of TIFF

 また、チェイス・インフィニティの主演作『The Julia Set』(ニキ・バーキン監督)、シルベスター・スタローンが『ロッキー』を生み出す背景を描く『I Play Rocky』(ピーター・ファレリー監督)、ロドリゴ・ソロゴジェン監督の『The Beloved』『Free Solo』でアカデミー賞を受賞したジミー・チン&エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリ監督による『Everest: The Other Side』なども上映される

 このほかにも、『Trainspotting』『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督による『Ink』、三池崇史監督が人気シリーズを手掛ける『Bad Lieutenant: Tokyo(バッド・ルーテナント:トウキョウ』、是枝裕和と並ぶ日本映画界の存在感を示す塚本晋也監督の『Mr. Nelson, Did You Kill People?(ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?)』、さらに『新感染 ファイナル・エクスプレス』のヨン・サンホ監督による『Paradise Lost』など、ジャンル映画ファンから注目を集める作品も多数ラインアップされた。

 

 2026年のTIFFは、ガラ部門ではスター性や実話映画を中心とした作品が目立つ一方、スペシャル・プレゼンテーション部門では世界の映画祭を代表する巨匠たちの新作が数多く並ぶ構成となった。

 特にイ・チャンドン、濱口竜介、ペドロ・アルモドバル、マイク・リーらの最新作は、今後のヴェネツィア、ニューヨーク映画祭、そしてアカデミー賞シーズンを占う重要作品となりそうだ。

 上映作品は今後も順次発表される予定

今年のTIFFも、華やかなレッドカーペットと賞レースを左右する作品群が一堂に会する映画祭として、大きな注目を集めることになりそうだ。

開催期間:2026年9月10日~20日まで。

チケット:メンバーは8月21日~、一般は8月31日~販売開始。

上映スケジュールは8月11日に発表

詳細はトロント国際映画祭(TIFF)公式サイトをご覧ください。

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