バンクーバーで言葉を使わない『ハムレット』──DanceHouseが上演

バンクーバーでダンス作品『ハムレット Hamlet, Prince of Denmark上演

Carleen Zouboules. Photo by Stéphane Bourgeois

 バンクーバーのプレイハウス劇場(600 Hamilton St, Vancouver)で2026年3月18日から21日まで、シェイクスピアの名作『ハムレット』をダンスのみで描く舞台作品『Hamlet, Prince of Denmark(ハムレット、デンマークの王子)』が上演される。Ex Machina と Côté Danse による「ハムレット」の再解釈 でブリティッシュ・コロンビア州では初演。

DanceHouse が、コミュニティパートナーである Bard on the Beach Shakespeare Festival および Théâtre la Seizième とともに上演する。

Guillaume Côté+ Carleen Zouboules. Photo by Matt Barnes

 本作は、世界的に活躍する演出家ロベール・ルパージュと、振付家でダンサーのギヨーム・コテによるコラボレーション作品。セリフを一切使わず、身体表現、照明、最小限の舞台装置によって、シェイクスピアの悲劇『ハムレット』を新たな形で描き出すフルレングス作品。コテは振付だけでなく、バンクーバー公演ではハムレット役として舞台にも出演する。

 作品は、権力争い、裏切り、内面の葛藤といった原作の普遍的テーマを、ダンスを通して表現。クラシック、コンテンポラリー、ストリートダンスの要素を融合した舞台には、作曲家ジョン・グゾウスキーによるオリジナルスコアにのせて、ハムレットやオフィーリア、ローゼンクランツ、ギルデンスターン、、クローディアス、ポローニアスといった主要人物が登場する。

Guillaume Côté+ Lukas Malkowski. Photo by Roman Boldyrev

 舞台美術も見どころの一つで、デザイナーサイモン・ロシターによる金色の光の演出や血のように赤いベルベットの幕が印象的な視覚空間を生み出し、言葉を用いない演出によって、観客はよく知られた悲劇をまったく新しい感覚で体験することになる。

 DanceHouse の芸術監督兼エグゼクティブ・ディレクターであるジム・スミスさんは、「2025年2月にモントリオールで本作を初めて体験した際、心から歓喜し、これはすぐに“ぜひ紹介したい”と感じました。ロベール・ルパージュとギヨーム・コテのコラボレーションは、二つの卓越した芸術的才能を結びつけています。ルパージュの演劇的想像力と、コテの振付およびパフォーマンスの卓越した表現力です。ルパージュの作品がバンクーバーで上演されるのは久しぶりのことであり、身体表現や創造性、現代的な形式を通してシェイクスピアを再考する本作によって、彼を再び迎えることができるのは、実に意義深いことだと感じています。」と今回の上演を喜ぶ。

公演期間中は、毎日プレショートークも開催。
 3月18日は Bard on the Beach Shakespeare Festival の芸術監督クリストファー・ゲイズ、3月20日と21日は教育ディレクターのメアリー・ハートマンが英語で登壇。3月19日はフランス語によるトークが行われ、俳優フランス・ペラスが司会を務める。また、金曜日公演後には観客が交流できるアフターイベントも予定されている。

 バンクーバー公演の後、本作品はケベック州シェルブルックおよびモントリオールでのツアー公演も予定する。

 シェイクスピア作品を新しい視点から体験したい観客はもちろん、ダンスファンにとっても注目の舞台となりそうだ。

日程:2026年3月18日(水)〜21日(土)8:00 pm 開演

会場:バンクーバー・プレイハウス(600 Hamilton St, Vancouver)

チケット:$40.75~

※本公演ではストロボライト(点滅照明)が使用されます。

チケットおよび詳細はDanceHouse 公式サイトを参照のこと

Côté Danse は、振付家ギヨーム・コテとプロデューサーのエティエンヌ・ラヴィーニュ、アニサ・テジパルの協働により、2021年にカナダのダンスシーンに登場しました。以来、オリジナル作品や没入型ダンス体験など、多彩なプロジェクトを発表しています。芸術監督ギヨーム・コテのもと、クラシックダンスの知見と魅力的な幾何学的構成、そして強い人間的つながりを融合させた独自のビジョンを展開しています。

芸術監督ロベール・ルパージュ率いる Ex Machina は、主に演劇を中心とした学際的な芸術作品の創作・制作・発信を行うカンパニーです。さまざまな分野のクリエイターが集まり、ソロまたは共同によるオリジナル作品、既存のテキストを基にした舞台、ダンス・音楽・ミュージアム学などの分野を融合した演劇作品、さらにオペラやテクノロジーを多用したマルチメディア作品など、幅広い芸術制作を行っています。

Ex Machina は、カナダ芸術評議会、ケベック州芸術文化評議会、ケベック市の助成を受けています。

DanceHouse は、優れた芸術性、革新性、国際的評価を持つダンスカンパニーを紹介することで、バンクーバーの観客および地域の芸術コミュニティと世界のダンスシーンをつなぐ団体です。2008年以降、カナダおよび世界各国から活力あふれる魅力的なカンパニーを招聘してきました。舞台公演に加え、一般観客や地域のアーティストが出演アーティストや作品と交流できるさまざまなプログラムも提供しています。

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