毎年130万人が訪れたバンクーバーの花火大会、無期限中止に 過去には日本の「灯屋煙火店」の優勝も

Photo: Honda Celebration of Light
バンクーバーで夏の花火大会を運営するVFFS(Vancouver Fireworks Festival Society)は11月26日、毎年130万人以上を動員する夏の人気イベント「Honda Celebration of Light」を財政難のため無期限で中止すると発表した。
無期限中止が発表された背景
前身の「シンフォニー・オブ・ファイヤー」時代を含めて30年以上続き、バンクーバーの夏の風物詩として市民や観光客に親しまれてきた同花火大会。国別対抗形式のため、毎年各国の一流花火師達が参加し、それぞれの国柄を反映した演出が話題を呼んでいた。過去には日本の『灯屋煙火店』も参加し2度優勝している。しかし近年は、制作費の高騰に加え、連邦政府助成金の廃止、州政府支援の大幅削減、さらに民間からの投資減少が重なり、深刻な財政難に直面していた。
運営団体のコメント:「もはや継続は不可能」
VFFS共同代表のマイケル・マクナイトさんは、「33年間にわたり、このイベントはバンクーバーの夏の中核であり、家族や友人、そして州内外、世界中から訪れる人々を結びつける共有体験でした」と語る。「この伝統を終わらせることは非常につらい決断ですが、もはや継続は不可能です。」とも。
イベント制作を担ってきたBrandLIVEは、チケット制の座席や観覧ラウンジ、企業向けホスピタリティなどを導入し、追加収益の確保によってフェスティバルを維持しようと試みてきた。しかし政府および民間からの資金提供が減少する中では、無料イベントの運営を維持するには至らなかった。
VFFSは、2026年開催に向けて、主要サプライヤーや花火演出の予約に即時の資金コミットメントが必要となるため、これ以上前進できないと判断した。
「この決断を下すことがどれほどつらいか、言葉では言い表せません」と、Honda Celebration of Lightエグゼクティブ・プロデューサーのポール・ラナルズさんは述べる。「私たちのチーム、ボランティア、パートナー、そして毎年このイベントに心血を注いできたすべての人々にとって、これは個人的な痛みを伴うものです。しかし、VFFSとBrandLIVEは、フェスティバル継続のためあらゆる選択肢を使い果たしました。財政状況を透明化することで、政府やパートナーが長期的な解決策を模索し、将来的にホンダ・セレブレーション・オブ・ライトがより強く、持続可能な形で復活することを願っています。」
同イベントは、年間130万人の来場者のうち20万人が州外からの観光客で、年間2億6,500万ドル以上の経済効果を生み出していた。ホテル稼働率への貢献、州税収入の増加、国別対抗大会であるため年間14億件にのぼる世界的メディア露出もあり、BC州に約2億4,000万ドル相当の広告価値をもたらしたとされ、今後は観光業への影響も懸念される。
主催者は、過去13年間にわたりタイトルスポンサーとして本イベントを支え、ブリティッシュコロンビア州内外の数百万人に忘れがたい思い出を提供してきたホンダへ、心からの感謝を表明しています。また、長年にわたるConcord、Tymac、バンクーバー市、バンクーバー公園局、そして安全確保に尽力してきた緊急サービスパートナーの継続的な支援にも深く感謝を伝える。



