新設バレエ団、バレエ・バンクーバー 初の公演『After the Rain & Other Works』を上演 

バンクーバー新設バレエ団 Ballet Vancouver 『After the Rain & Other Works』を上演 

Ballet Vancouver, Patrick Frenette and Stephanie Petersen. Photo by David Cooper

 バンクーバーを拠点とするバレエ団「バレエ・バンクーバー(Ballet Vancouver)」が、初の公演プログラム『After the Rain & Other Works』を2026年4月23日から25日まで、バンクーバー・プレイハウスにて上演する。

 2025年に設立された同団は、古典から新古典、そして物語性のあるバレエ作品まで幅広く紹介し、地域におけるプロフェッショナル・バレエへのアクセスを活性化することを目的としている。記念すべき初プログラムでは、アメリカン・バレエ・シアターのダンサーをはじめ、カナダ国内外で活躍する実力派アーティストが集結。バンクーバーという都市の多様性と創造性を映し出す内容となっている。

 プログラムの一つは、クリストファー・ウィールドン振付『After the Rain』のバンクーバー初演。2005年にニューヨーク・シティ・バレエで初演された本作は、エストニアの作曲家アルヴォ・ペルトによる音楽とともに、繊細で親密なパ・ド・ドゥで知られる名作だ。世界中の主要カンパニーで上演されてきた作品が、バンクーバーの舞台に登場する。

 さらに、バンクーバーで世界初演された2作品の再演も行われる。ウェン・ウェイ・ワンによる『Swan』は、『白鳥の湖』を現代的に再解釈したコンテンポラリー作品で、クラシックと現代の動きを融合させた振付が特徴。アナベル・ロペス・オチョアの『Redemption』は、堕天使をモチーフに孤独と贖罪を描く内省的なソロ作品。

 そして本公演のハイライトとして、芸術監督ジョシュア・ビーミッシュとGitxsan先住民ファッションデザイナー、ヨロンダ・スケルトンが共同制作する新作『Winterbourne』が世界初演を迎える。クリー族の作曲家クリス・ダークセンの音楽にのせ、先住民の価値観や視点とバレエを融合させた意欲作で、土地や自然、そして生命のつながりをテーマに据える。

 ビーミッシュは本プログラムについて、「再生と変容」という共通のテーマのもと、バンクーバーの気候や文化、そして創造性を反映した作品群であると語る。「この土地だからこそ生まれるバレエの形を提示したい」と意欲を見せている。

 公演当日は、すべての回で開演前トークも実施予定。作品やクリエイションの背景について、より深く理解できる機会を提供する。

 新たなスタートを切るバレエ・バンクーバーが提示する、多様性と革新に満ちた舞台。都市のアイデンティティと結びついたバレエの新しい形に期待したい。

Ballet Vancouver, Bryn Bridgen. Photo by David Cooper


『After the Rain & Other Works
日程:2026年4月23日~25日 7:30 pm ~
会場:Vancouver Playhouse (600 Hamilton St, Vancouver)

チケット:一般  $44.00~ 学生  $25.00~
チケットの購入、詳細はBallet Vancouver 公式サイトをご覧ください

バレエ・バンクーバーについて
バレエ・バンクーバー・パフォーマンス・シリーズは、2025年に設立されたバンクーバー拠点の非営利ダンスカンパニー。古典・新古典・物語バレエの普及と発展を目的に、地元出身のダンサーと国際的なアーティストの共演による公演を年間を通して展開し、国内外でのツアーも行っています。 芸術監督のジョシュア・ビーミッシュは、カナダ国内外で高く評価される振付家で、ニューヨーク・シティ・バレエやリンカーン・センターなどでも作品を発表。自身のカンパニーを率いて20年以上にわたり活動し、上海万博や国際フェスティバルへの出演を成功させてきました。2019年にはバンクーバー・プレイハウスにて、テクノロジーを取り入れた現代版『ジゼル』を初演しています。

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